Negiccoの20周年ライブに行ってきた話
「何十年先の夏もまた思い出すでしょう」
というライブだった。
ネギさま!Bravo☆は聴けなかったけど。
でもそんなライブだった。
Negiccoが7月20日で20周年を迎えた。
そして、その記念で行われた新潟と東京でのライブに参加してきた。
7月23日、新潟県民会館。
この日の前に、八木橋やMeguさんの生誕イベントで3人が揃った姿は見ていた。
記念のライブとはいえ、特別な感情は湧かないのかもしれないと思っていた。
普段、Negiccoのライブを見て泣くことはない。
毎回のように、「泣いた」とか「最高」だとかいう感想を見ると逆に冷めてしまう自分もいた。
そんな私でも、今回は少し泣きそうになってしまった。
こんな大きなステージにまた戻って来てくれたんだ、そして自分と同じように3人をこんなに待っている人たちがいたんだ、と思うと改めて緩いだけじゃない、Negiccoの凄さを思い知らされた。
手拍子をするのも、コールをするのも忘れて見入ってしまう瞬間があった。
新潟で特に印象に残っている曲を挙げると、
「Falling Stars」と「圧倒的なスタイル」だろうか。
20曲以上のセトリの中で、私が現場に通い始めた時からの持ち歌だったのはこの2曲だけだった。
「Falling Stars」は、20周年のここに来て新潟でダンスもきっちり踊る完全版が観られるのか!と、これだけで来た甲斐があったなと思える選曲(とパフォーマンス)だった。
「圧倒的なスタイル」は、この曲の音源が欲しくて現場に行くきっかけになった曲で、未だにライブで高い頻度で聴ける曲ではあるけど、記念のライブのラストに復活は期待通りだった。
全体的な感想として、近年のライブでは「煽る」方向にシフトすることが多く、踊る部分を減らすことが多かった印象で、歌詞の中のセリフ部分は(他人の)ギャグ等に変更することも恒例の様になっていたが、それも減らしてダンスもしっかりと踊りつつ歌う姿には、まだこんなに出来るんだ、と底力を見せてもらえたような気がした。(MCは別として)とても真面目なライブだったように思う。
県民会館の2日後、新潟でアニバーサリー本のサイン会が行われた。
直前まで迷っていたが、その時点では東京サイン会の予定も出ていなかった為、参加することにした。
仕事終わりにNegiccoに会いに行く。
久しぶりの感覚だった。
今年も、ライブに行ったとも何とも一切発信していないのだが、のっけからめぐさんに「県民会館来てたよね?」と、十数列目にいたのを「こっちの…」と位置まで把握されていたのには、相変わらずこの人すげえなと思い笑ってしまった。
新潟までサインもらいにだけ行って、大きなライブの感想もちゃんと伝えずに適当なこと喋って笑ってるのも久しぶりの感覚で懐かしかった。
最終的には、ライブの感想は?と聞かれ「ちゃんとスベってたのでよかったです」と、MC部分の感想だけ伝えて帰って来た。
8月13日、LINE CUBE SHIBUYA。
チケットは2列だったが、前に席はなく、まさかの最前列だった。
これまでファンクラブ先行でも、ワンマンでは良席とはまったくと言っていい程無縁だったが、20周年でMeguサイド最前という。
長くヲタクをやっていたらたまにはこんなご褒美のようなこともあるんだなと思うのも束の間、開演直前には新潟の時とは違った緊張感が襲ってきた。
渋谷で特に印象に残っている曲を挙げると、
「BLUE, GREEN, RED AND GONE」と「雫の輪」だろうか。
「BLUE, GREEN, RED AND GONE」は、正直な所、歌声はまったく覚えていないくらい。ドラムの岡本さんをずっと見てしまった。バンドの演奏に圧倒されてしまった。
「雫の輪」はライブ中、今日は雫の輪が聴きたいな、と思っていたのを聴くことが出来た。なぜだろうか、いつも以上にすごく沁みた。
最前列で観るライブは、何も視界を遮るものがなく、いつもの沢山のネギライト越しのNegiccoではなく、自分とステージ上の演者だけの世界と錯覚してしまうような、豪華であり不思議な空間だった。
また、正面にネギホーンズがいる位置だったが、あれだけかっこいい演奏をしつつ、ファンの如くネギライト片手にライブに参加してくれるのを見ると、これからも大事な場面にはいて欲しい存在だと改めて思った。
新潟と渋谷、両公演を通して印象に残ったのが「Do-De-Da」だった。
「歌う君のメロディ 僕らをつないでる」はまさにその通りで、続ける選択をした3人が歌い続けてくれるから、Negiccoとも、Negiccoを介して知り合ったみんなとも繋がっていられるんだなと。
セトリに入る頻度が高い曲ではないけれど、自分の中では今回の記念ライブのキーのような曲になった。
あとは、ふざけたことを書いておくと、渋谷のMCでめぐさんがスベった後に「スベると喜ぶ人がいるので、これからもスベります」というような発言をしていたことについては、ライブの感想もつぶやかずに「めぐさんがスベってました」しか書いていなかっためぐスベり芸のヲタクとしては嬉しい瞬間だった。
これからもあなたがスベる限りついていこう、そう思った。
初めてNegiccoの現場に行ったのが、2009年の8月23日、その日から今日で14年が経った。
長く活動して持ち歌が増えてきたことで、もう自分が思い入れのある時代の曲だったり、特に好きな曲たちをライブで観られる機会ってほとんどないと覚悟はしている。
それでも、完全攻略や完全攻略、完全攻略などをやってくれる日を求めて、また現場に通うのだろう。
相変わらず、めぐさん以外の推しは見つからないというか、見つける気もないので、(簡単なことではないけれど)ずっとステージで輝く存在であってほしいと心から思う。
最後に、Negiccoの皆さんへ。
20周年おめでとうございます。
ファンになってから早いもので14年が経ってしまいましたが、変わらずに今もステージに立ち続けてくれていること、その選択をしてくれたことが本当に嬉しいです。
大きなステージに帰って来た3人の姿を見て柄にも無く泣きそうになってしまいました。すごくかっこよかったです。
やっぱりステージで歌って、踊って、楽しそうに喋っている(スベっている)3人が好きです。
来年も、その先も、色々な場所で周年のお祝いが出来たら嬉しいです。
また新しい景色を見せてください。
そしてめぐさん、体調戻ったようでひとまず安心しました。すぐに万全とはいかないと思うので、どうかご自愛ください。
ネギの現場でヲタクの皆さんに会えるのは嬉しいから、お盆じゃなくても帰ってきていいんですよ。また会えますように。
ホイッスル忘れずに。
では、夏の日よありがとう。ということで、また。
Negiccoの20周年ライブに行ってきた話でした。