今年もヲタクをやってみた話

「来てくれると思ってた」

一年振りの会話で掛けてくれた言葉。



さすがに推しの生誕祭まで干したら、二度と現場に足を運ぶことがなくなってしまうと思っているので、あまり現場に行きたくないな、と気持ち的に沈んでいる時期でも、生誕祭だけは行くようにしている。これは昔からのことだ。



ということで、6/3に新潟LOTSで行われたNegiccoのMeguさんの生誕祭に行ってきた。


今年は「Megu Birthday Event ~Meguと○△□~ “ねこの夢Meeting”」というタイトルのイベントで、普段はYouTubeの配信企画としてゲストと1対1のトークをしている○△□(まるさんかくしかく)を、複数のゲストを迎えて新曲についての公開インタビュー方式という形で行うものだった。



事前に告知されていた内容は、新曲「ねこの夢」に携わった馴染みのスタッフの皆さんとのビジュアル制作についてのトークであり、撮影時のエピソード等を聞くことが出来たり、MVの初公開(音源も初)もあった。

告知にはなかったが、昨年は1曲だったライブも、今年は3曲に増やしてくれて、何か歌うことへの気持ちの変化を感じられたような気がした。



思い出したのが、「ライブをやりなさい」という、昨年のクリスマスイベント最後の挨拶での、熊さんからMeguさんに対しての発言。


あの時は、もしかしたら客前での敢えての発言と、それを期待する客席からの拍手がプレッシャーになってしまわないか、なんてことも考えていた。


だから、ライブを沢山やってほしい気持ちはあるけど、「歌」に関しては音源で楽しめている現状で十分ありがたいと思っていた。



それでも昨年の生誕祭でMeguさんは、それまでの3年間のソロ空白期間について、

「ソロを出す勇気がなかったけど自信を取り戻しつつある」

「作品を楽しみにしてくれている方の為にも頑張りたい」

というようなことを話してくれていたし、その言葉の通り、生誕後に1曲、そして今年も新曲のリリースがあって、これからいくつかのライブ予定が組まれていることからも、ソロで歌うこと、ステージに立つことに前向きになってくれているんだなと嬉しくなった。



生誕祭の中での発言からも、他の2人が稼働出来ないから仕方なく、ということではないと思うので、こちらが音源だけで……なんて後ろ向きではいけないとも思った。



ライブで披露してくれた「So good」も「ねこの夢」も、それぞれ色が違っていてMeguさんに合っているように見えたし、披露するのがそれぞれ2回目と初とは思えないくらいの仕上がりだったのではないだろうか。


そしてKaedeさんをゲストに迎え披露してくれた「太陽と星の狭間で」は、昨年よりも自信を持った歌声に感じられた。



この一年間も、ほとんど現場に足を運ぶ機会はなかったけど、やっぱり目の前で、ライブで、推しが歌っている姿を見られるのはいいなという、当たり前のことに気付かせてくれた。



また、イベントの中で出た、ウインターソング構想もアルバムの制作も実現して欲しいし、なによりも個人的にはソロライブ、そしていつの日かソロツアーをやってくれる日が来たらどんなに嬉しいことだろう。と、期待は膨らむばかりである。



クリスマスイベントの時にひとりで歌ってくれたNegicco「She's Gone」は、めぐ感がすごく出ていて、こういうの聴きたかった!と思ったし、これからも少しずつソロでの作品が増えていく中に、Meguさんの書く文章の表現や言葉選びのセンスが好きなので、作詞に挑戦してもらえたら、そんな素敵な詞が乗った曲を聴けたら、なんてことも思っているし、実現したらとても嬉しい。




イベント終了後にあった特典会(サイン会)。


サイン会が前方席からの案内の為に、後方席だった私は順番待ちの時間がまさかの1時間半以上あり、正直なところ、自分の順番が回ってくる頃には「めんどくせえな」みたいな気持ちが心の8割くらいを占めてしまっていた。

そんな中、残りの2割の心での雑な「お誕生日おめでとうございます」に対してのMeguさんの言葉が、冒頭の「来てくれると思ってた」である。



その瞬間に、自分のダメな部分が出てしまったな……と、すごく申し訳なさを感じ、自分にはこの人の優しさに比べたら欠片も優しさがないなと反省した。


というか、2時間近いイベントの後に2時間近いサイン会をやって、それでも相手のことを把握して話す内容を瞬時に出す姿には、改めてすごさを感じた。




昨年も同じことを書いたのだけど、やっぱり私は不器用なのでMeguさん以外の色々な人を同じような熱量で応援するということが出来ない。

Negiccoのファンでいたことで今まで見せてもらった色々な景色、豊かにしてもらった人生。何年振りに会ってもすぐに昔のように接することの出来る友人たち。すごくありがたい。




リプをするのも手紙を書くのもやめてしまったので、本人に直接何かを伝える機会はほとんどないのだけど、ステージに立っているめぐさんが好きだし、頑張っている姿に元気をもらえるから、(昔のようにとはいかないまでも)応援という形で薄っすらとでも返していかなきゃと思っている。


その気持ちは13年間ずっと変わらないので、これからも人生で唯一の推しであるMeguさんの活動だけは、変わらずに見守っていきたい。


そしてまた、いつの日か、MCでリーダーに無茶振りされてスベっている姿を見られる日が来たらいいな、とも思っている。




最後に、これは本音中の本音なのだけど、

何も言わなくなった奴のことを未だにファンだって認識してくれて、待っていてくれる、信頼してくれている、って本当にありがたいよ。

一年振りの会話なのに適当に思いついたことを返して終わりにしてしまったけど、まともなことを話すのが恥ずかしいだけです。ごめんなさい。ちゃんとお祝いの気持ちがあるので現場に行きました。それで許してください。



ということで、今年もヲタクをやってみたお話でした。


来年もお祝い出来ますように。


めぐさん、お誕生日おめでとう。